DesignSparkクイックスタートガイドのトレーニングを試してみる

DesignSparkサポートページの初めて使用する際のヒントにクイックスタートガイドなるトレーニング教材がある。今回はこれを一通り触ってみてDesignSparkに慣れてみたいと思う。基本的に記載の通り進めているだけなので、詰まった点を除いてサラッと流したいと思います。

クイックスタートガイド1[基本操作編]

初期状態ではライブラリが適用されていないので設定を行う。ライブラリアイコンからライブラリーマネージャーを開いたら以下の注意書きが現れた。初期状態でデフォルトライブラリが適用されていない理由は「ordering information(注文情報)」が含まれていないためで、ModelSourceやEPWがといったRSコンポーネンツ提供のオンラインライブラリに部品が無い場合に使用することを推奨するとのこと。つまり、RSオンラインで注文できない部品も含まれているということだが、秋月等の電子部品屋さんで購入するので全く問題無し。

ライブラリマネージャーを開いてDisableになっているライブラリをEnableにした。ltspiceのライブラリなども含まれているようだ。

クイックスタートガイド2[回路図作成編]

ガイドに沿って部品を並べてた。AD844ANは登録先のライブラリが隠されていたため、今回はオンラインライブラリのModelSourceを使用して部品情報をロードする練習をしてみた。ModelSourceとは、RSの提供する無料パーツライブラリRSがPCB設計ツールの最新版を発表、部品総数8万点の無償ライブラリと連携に記載の通り、8万点を超える部品データを無料でDLできるサービス。メニューバー>View>ModelSource Barから起動出来たが、直後に次のようなダイアログが現れた。どうやらModelSourceは既に古いサービスで、ECAD Part Wizardなる新しいオンラインのライブラリサービスを始めたということだった。今回は仕方なくModelSourceを使用するが、ECAD Part Wizardについても追って調査する。

Quick Search欄に「AD844」と入力して検索したら部品が見つかった。回路図シンボルもPCBシンボルも用意されている。これ、凄い便利。

Use Componentを実行したら、オペアンプというライブラリが追加されるというダイアログが現れた。ライブラリマネージャーを見るとDownload libraryなるフォルダが追加されており、その中にオペアンプというライブラリがあった。このライブラリ内にAD844ANがあるはずだが、この時点では右側のインタラクションバーに部品情報が反映されておらず、左側のアイコンバーからアクセスすると部品情報が反映されていた。インタラクションバーの表示→非表示を繰り返しても無駄だったので、DesignSparkを再起動したら反映されていた。AD844ANを配置し、各部品を結線して完了(後で気付きましたがクイックスタートガイドと抵抗の置き方が違います)。

クイックスタートガイド3[基板設計編]

ガイドではSchematic To Pcb Wizardで「2sig2plane」を選択せよとあるが、これは4層基板のプロファイルのようだ。2つの信号層とGND層と電源層がある。ガイドの通りに自動結線してみたが、配線が物凄く絡み合っていて一目見てダメだと分かる。

取り敢えず全ての配線をラッツネットに戻した(メニューバー>Tools>Unroute Ntes>All Nets)。ラッツネストの状態で部品を所望の位置に動かしておき、再度自動配線を実行。絡みが少なくなっていたので、①同じ色の配線が公差しているところを修正(自動配線ならこうはならないかも) ②直角パターンを45度に修正 といった修正を行った。最後に以下のピンクで囲んだコネクタを右に寄せたかったが、、、

配線の位置は変わらずにそこにあるため怒られた。

そこでそれらの配線を複数選択してラッツネストに戻しておき、

コネクタを移動して、

ラッツネストをダブルクリックで再配線。うまくいった。

ガイドに沿ってベタを置いて、

全ての項目をDRCチェック!緊張の一瞬だったが、幸いエラーは無かった。

クイックスタートガイド4[製造編]

3D表示できた。面白い。

ガイドに沿ってガーバーデータとBOMを出力してみた。これでボードが作れると思うとワクワクする。相場は知らないけれど、最近は安い製造業者さんも多いようなので近いうち何か作ってみたいと思う。次の記事ではオンラインライブラリのECAD Part Wizardを触ってみます。