動画編集備忘録

動画を無圧縮(エンコード無し)で結合・カットする

使用ソフト:Avidemux

過去に動画投稿やってた頃からずっと、動画編集にはAviUtlを使っている。ただAviUtlの場合は単純に動画を結合・カットするだけでも出来上がった動画をH.265等で圧縮(つまりエンコード)する必要がある。仮に結合後動画が十数GBになる場合、H.265でエンコードしようものなら日が暮れても終わらない。AviUtlは拡張機能がもの凄いので自分が知らないだけだと思うが、今の環境を壊すのが嫌なのだ。使い方は以下。

  1. File>Openから先頭動画を選択。
  2. File>Appendから後ろに結合する動画を順次選択。
  3. 左側のVideo OutputとAudio OutputをCopyにする。ここの設定をCopyにすることで再エンコードせず、元動画のビデオコーデック・オーディオコーデックが引き継がれる。最重要。
  4. Output Formatを設定(コンテナの設定)。
    再エンコードしない場合は元動画のコーデックが格納可能なコンテナを選択しないとエラーになる。mp4コンテナの場合はMP4v2 Muxerに設定すると良い(MP4 MuxerはAC3音声を格納することができず、MP4v2 Muxerに比べると各種デバイスとの互換性も低いらしい)。
  5. File>Saveから保存(名前を付けて保存になる)。

サイズの大きな動画ファイルを圧縮(エンコード)する

使用ソフト:XMedia Recode

単に動画をエンコードだけしたい!って場合は機能がシンプルなこのソフトが最適らしい。上述の通り、AviUtlは他ソフトで処理出来ないような複雑な動画編集をするときに使用する。動画をドロップすれば映像と音声のコーデックが表示されるため、コーデックチェッカーとしても使える。しかも複数ファイルを一気に表示できる。

 

 

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AVIファイルをH.265エンコードする

今回は実家にあった大量のVHSを以下の「アナレコ」でキャプチャした動画をH.265エンコードで圧縮する。「アナレコ」は4GB毎にファイルが分割されて出力されるため、事前に上述のAvidemuxで結合・不要部分をカットしておく。

 

Avidemuxによる動画の結合・不要部分のカット

以下は録画されていた自分が小さい頃の動画。エンコードはXMedia Recodeで実施するため、Avidemuxではコーデック選択が「Copy」になっていることを確認する。動画の繋ぎ目などのカットは、[A]及び[B]ボタンでカットする始点と終点を指定してDELキーで実行する。

ちなみに、Avidemuxでの結合前後の動画をコーデックチェッカー「真空波動研SuperLite」にかけてみた結果は以下。ビデオコーデック、オーディオコーデックともにCopy設定のため大きな違いは無いことを確認した。全く問題にはならないものの、ビデオ・オーディオそれぞれビットレートが若干落ちているのは少し気になる。

・結合前(先頭ファイルのみ)

720×480 8Bit AVC/H.264 Baseline@3.1 10:11 Progressive 59.94fps 309240f 6096.74kb/s
AAC 48.00kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 256.00kb/s MP4 v2
[MPEG4] 01:25:59.154 (5159.154sec) / 4,280,516,608Bytes
真空波動研SuperLite 171022 / DLL 171022 Unicode

・結合後

720×480 8Bit AVC/H.264 Baseline@3.1 10:11 Progressive 59.94fps 712380f 6097.86kb/s
AAC 48.00kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 255.36kb/s MP4 v2
[MPEG4] 03:18:05.472 (11885.472sec) / 9,450,403,594Bytes
真空波動研SuperLite 171022 / DLL 171022 Unicode

・リファレンス

画像サイズ ビット深度 ビデオコーデック名 フレームレート 総フレーム数 ビットレート
オーディオコーデック名 サンプルレート ビット深度 チャンネル数 ビットレート
[フォーマット形式] 時間(秒数) / ファイルサイズ

XMedia RecodeによるH.265エンコード

結合動画をD&Dで追加し、エンコード設定を行う。設定に際し、以下のサイトを参考にした。

形式タブには特記事項無し。

ビデオコーデック設定。「品質」の値は1~51まで選択可能で、これによって画質とファイルサイズが調節できる。値が低いほど高画質、高いほど高圧縮で、上記サイトによると高画質推奨は(18~28)らしい。基本は23くらいで 高画質を狙うなら20くらいとのこと。今回は元動画の画質が鬼のように悪いため、25にしておいた。

表示モードは元動画がインターレース動画ならインターレース解除にすることで画質と圧縮率向上が期待できるらしい(ここでの設定後、クロップ/プレビュータブからインターレース解除を有効にしておく)。プログレッシブになっている場合は何も設定しなくて良いとのこと。元動画の表示モードはUI上部のファイル入力欄から確認できる。

レート制御では何故か最大ビットレートが低く設定されているため、これを12000~50000程度にしておく。元動画の映像ビットレートは6000kB/sなのに初期設定だと2400kB/sまでしか機能しない。

オーディオコーデック設定。ここは特に気にしていないので初期設定とする。

古いVHSなのでノイズが酷い。効果があるかは分からないがノイズ除去機能を使ってみる。初期設定とした。